奉書紙(ほうしょし)
上質の楮紙で、昔は御教書紙(みきょうしょし)と呼ばれ、高貴の人達の公文書に使用されていた。上品でふっくらとした紙肌と優美で洗練された風合いが上層階級にうけ、特に秀れていた越前ものは、延元3年頃(西暦1341年)に『奉書』と名付けられ他国のものと区別され重宝された。現在はパルプ漉きのもの、模様や文字などの透かし込みのものがある。生漉奉書は木版画用紙の最高級品とされている。
木版画
(使用した和紙:越前生漉奉書 /原材料:楮/作家:小倉遊亀 *作品「花屑」(試作品)=木版画用紙情報協力者:重要無形文化財技術保持者(人間国宝)岩野市兵衛氏) |
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巻紙
越前和紙商品:「奉書巻紙」 |
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※ 他にも、結納包、のし紙、掛紙、懐紙、免状用紙などに奉書紙が利用されています。模様や文字などの透かしが入った奉書紙もあります。 |