越前和紙|福井県和紙工業協同組合 電話:0778-43-0875 FAX:0778-43-1142 E-Mail:info@washi.jp メール トップページへ サイトマップへ
原料
越前和紙のおもな原料タイトル
越前和紙は繊維のあるものなら何からでもできます。
ここでは処理のしやすさ・できた紙の質の良さを考えて越前和紙で使われる主な原料をご紹介します。
2013年11月23日W楮・梶・三椏プロジェクトWがスタートしました» 活動
楮(こうぞ)
楮原木
楮樹皮
くわ科の落葉低木で、成木は3mあまりになり、栽培が容易で毎年収穫できます。陽性植物で強い日照を好むので、暖かい南面の山腹傾斜地が栽培に適しています。また、梅雨前後の雨が生育に大きく影響するので、降雨量が多く、強風は、枝同士が触れ合い靭皮を傷めるので、なるべく風当たりの少ないところで栽培します。
繁殖法には、分根法、挿し木法等がありますが、分根法が適しているようです。11月頃、地表近くに張っている根を掘り起こし、15cmほどの長さに切り、一カ所に集めて囲って冬を越させ、翌春の4月頃、適当な間隔に挿し、管理をします。中耕、除草は、春の萌芽前(3月)、梅雨頃(6月)、土用(8月)の年3回行なうのが普通です。
収穫は、落葉から翌年発芽する前まで(12月〜1月頃)に行ない、毎年収穫できます。本格的に収穫できるのは3年目頃jからです。株の寿命は20〜30年といわれていますが、100年経た古株でも収穫できるものもあるようです。
繊維は太くて長く強靭なので、幅広い用途に和紙原料として最も多く使用されます。
三椏(みつまた)
三椏原木
三椏樹皮
じんちょうげ科の落葉低木で、成木は2mあまりになり、苗を植えてから3年毎に収穫できます。関東以西の温暖地が適しており、中国・四国地方の山間部に多く栽培されています。半陰性植物で強烈な日光を嫌うため、北面の山腹が適しています。また、風当たりが少なく、排水が良好な、山間の傾斜地で、降雨量が多く、春夏の植物生長期に朝夕濃霧に覆われるようなところが適しています。
繁殖法には、実生法、株分け法、挿し木法等がありますが、実生法が多く行われています。種子は、6月中旬〜7月上旬頃、自然に落ちる寸前に、植付け5〜6年の生育盛んな株から採取したものを砂と混ぜて埋め、翌春(4月下旬〜5月上旬頃)に取り出して、水洗して浮き種子を除去します。
種をまく時期は、4月下旬〜5月上旬頃で、苗は直射日光を嫌うので、寒冷紗で遮蔽し、1、2回程度の間引き、除草、中耕、施肥などを行います。翌春、畑に移植する1ヶ月くらい前に掘り起こし、束ねて日陰に仮植しておき、時期をみて定植します。栽培方法は、普通栽培法と密植栽培法があり、密植栽培法には直まき密植栽培法と移植密植栽培法がありますが、比較的多いのは移植密植栽培法で、4月頃、苗を10アールあたり8,000〜12,000本程度移植します。
収穫期は、11月下旬から4月ころまでで、3年目から3年ごとに収穫できます。株の寿命は3回収穫するまでといわれていますが、それ以後も収穫できることもあります。
繊維は柔軟で細くて光沢があり、印刷適性に優れているので、局納みつまたとして大蔵省印刷局に納入され、世界一の品質を誇る日本銀行券(紙幣)の原料として役立っています。手漉き和紙への使用料はわずかです。
雁皮(がんぴ)
雁皮原木
雁皮樹皮
じんちょうげ科の落葉低木で、成木は2mあまりになります。繊維は細くて短く、光沢がある優れた原料ですが、成育が遅く栽培がむずかしいので、主にやせた山地に生育する野生のものを採取して使用します。かつては謄写版原紙用紙の原料として大量に使用されていましたが、複写機が普及して以来、急激にその使用量が減少しました。現在は金箔銀箔を打ちのばす箔打ち紙、襖の下貼り用の間似合紙などに使用されています。
麻(あさ)
麻樹皮
大麻・苧麻・亜麻・マニラ麻などの総称で、古代からの製紙原料。マニラ麻はバショウ科の多年草で、原産地のフィリピンではアバカといい、近代日本では最も重要な補助原料として用いられています。古代の麻紙は主として麻布のぼろを原料としており、正倉院文書などには布紙とも書かれているが、その頃には生の麻も処理して紙が作られていました。しかし平安末期には原料の入手が難しくなって、麻紙は作られなくなっていきました。
トロロアオイ
トロロアオイの花
トロロアオイの根
「黄蜀葵(おうしょき)」ともいわれるアオイ科トロロアオイ属の植物。
「ねり」として一般的に使用されているトロロアオイの根には、非常に水に溶け易いガラクチュロン酸という多糖類をたくさん含んでいます。トロロアオイの根を潰して水に漬けると、粘度のある液がたくさん溶け出してきます。この液を袋に入れて濾過してほこりを取り、漉き槽に入れて原料と一緒に攪拌します。すると「ねり」はセルロースと同じ多糖類ですから繊維とたいへん仲良しで、一本一本の繊維をぬるぬるで包んでしまい、繊維は互いに絡みあうことなく分散します。そのうえ水に適当な粘り気がでますので、繊維が簡単に沈むことなく、長時間水中に浮くようになります。しかし、この「ねり」の粘度はいつまでも続きません。とくに夏場では粘度がなくなりやすいので、漉き槽に原料を補給するたびに「ねり」も補います。
ノリウツギ
ノリウツギの花
ユキノシタ科の落葉低木。
樹皮に粘液を含み、マツ皮種とホド皮種があって、ホド皮種の方が「ねり」に適し、トロロアオイのように温度に影響を受けることはなく、夏季にも安定して用いることが出来ます。『和漢三才図会』の造紙法の条には「鰾木(にべのき)汁一合を和して」とあり、鰾木はノリウツギの別名であるが、おそらくトロロアオイを用いるより前から用いられていたと考えられます。
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