「地球にやさしい和紙」とは?
自然の恵みで作られる和紙本来の性質と環境問題を考えてみます。
自然の恵みで作られる和紙本来の性質と環境問題を考えてみます。
■ 和紙の原料 を考える…
和紙の主な原料である楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)などは、木を伐った後に芽が出てきます。特に、楮は毎年収穫出来るほど成長が早いうえに、年々株も太っていきます。三椏は製紙原料とするまでには3年かかりますが、楮と同じく伐った後から芽が出てきます。これらの植物は畑で栽培されるため、木を伐っても自然森林を壊すことなく製紙原料として使い続けることが出来ます。こういったことから和紙の原料は地球にやさしいとされるのではないでしょうか。
■ 和紙の製造工程 を考える…
和紙を製造するとき「繊維を分解する」という重要な作業があります。バラバラにほぐす際、なるべく繊維を傷めないように優しく丁寧に処理が施されます。この工程によってほとんど化学薬品を使わず和紙が仕上がるのです。化学薬品を使用していない紙はリサイクルがしやすいとされます。このようなことから和紙を使用していくことは環境保護に繋がるのではないでしょうか。